食育の取り組み

食に関心を持ってもらうために、
農業者としてできること。

食べることは生きること。
日々口にするものが身体を心を作り、ひいては人生を形作っていきます。
そのために必要なのが食育であり、
小さな頃から食に関心を持ってもらうことが大切であると、私たちは考えています。
農業者として、子どもたちのためにできることを考えたとき、
行き着いた答えのひとつが農業を実際に体験してもらうことでした。
食べ物が食卓にのぼるまでにはいくつもの過程があること。
数多くの苦労があるからこそ収獲の喜びがあり、感謝の心が自然と芽生えること。
そんなことが伝わればと願っています。

  1. 自然の力でおいしい作物を育てる。減農薬・有機栽培へのこだわり

    上江ファームでは、農薬を極力使っていません。
    というのも、虫も食べない野菜を提供することに違和感を覚えるからです。
    とはいえ虫だらけの作物もプロとして失格。
    品種や作型を工夫することで、虫の被害も農薬の量も最小限に抑えることが可能となります。
    さらに化学肥料を使わないのも、私たちのこだわり。
    たとえば緑豆は、味をよくするために収穫前に実を一度あられに当てますが、
    収量の1/3ほどが落ちてしまいます。そこで落ちた実を有機肥料として活用。
    安心・安全な作物のために手をかけ、知恵を絞っています。

  2. 子どもと関わるようになったきっかけは立ち直りのための支援

    現在の活動のきっかけとなったのは、
    立ち直り支援のため 引きこもりの高校生をファームに受け入れたことでした。
    農作業は広い畑のなか、それぞれ離れた場所で行うためモゴモゴと小さい声では会話が成立しません。
    そのため、子どもたちは自然と大きな声を出すようになります。
    土と格闘し、思い切りからだを動かすことで自信を取り戻し、
    引っ込みじあんの子も普通に会話ができるようになります。
    改めて自然の力を実感するのはこんなとき。
    現在では農業体験のほかインターンシップまで、幅広く子どもたちを受け入れています。

  3. 畑での時間を通し、野菜にかけられた手間暇を実感。

    私たちのファームにたびたび訪れる、かわいいお客さま。
    それはキャベツの種まきや収穫体験のためにやってくる、幼稚園児たちです。
    子どもはみんな、「この種からキャベツができるんや」「早く食べたい」と大騒ぎ。
    ひょっこり顔を出す青虫に驚いたり、畑でキャベツをちぎって食べたりと
    普段できない経験を楽しんでいます。
    土と水と太陽の恵みを受けてはじめて野菜ができること、
    手間暇かけて育っていくことを肌で感じているようです。
    ファームに寄せられる、園児からの感謝の手紙も活動の原動力となっています。

  4. 精豆腐作り体験、講演活動など活動は多岐にわたる

    食育に関する活動は、農業体験だけではありません。
    地元の小学生と行う豆腐作りもその一環。
    スーパーの白い豆腐しか知らない子どもたちは
    液体が固まって豆腐になる様子に興味津々。作る楽しみを感じているようです。
    また、インターンシップとして高校生たちの受け入れも行っています。
    ファームでの農業体験を通し農業を将来の仕事として興味を持つ子どもや
    パティシェ、野菜ソムリエといった仕事に関心を持つ子どもも。
    さらに私たちの食育活動を、講演を通して伝えることも行っています。